データベース『えひめの記憶』
中山町誌
第三節 消防 ②
山火事の予防
中山町は、山林面積の占める割合が全体の六四%と高く、常に山火事発生の危険性にさらされている。
伊予消防組合では火災予防条例を制定し、集め焼程度の焚火をする場合でも「火災とまぎらわしい煙又は火災を発する恐れのある行為の届出」を義務づけている。
また造林等により火入れをする場合には、中山町火入れに関する条例に基づき事前に消防署へ「火入れ許可申請」を提出し、許可を受けなければならないが、同署ではその火入れ許可書に記載している指示事項を厳守するほか、気象情報に注意し異常乾燥注意報が出ている時や、風の強い日等には火入れをしないよう警告している。
なお、何よりもたばこの投げ捨てや、焚火の不始末が山火事発生の最大の原因となっているので、各自注意を怠らないことが肝要である。
消防水利
消防には水利が不可欠であり、いかに優れた消防機械を備えていても水が無ければ消火活動は出来ない。特に本町には河川から遠く離れた山腹に散在する人家が多く、これらの地域に水利を確保するため、表7―15のとおり逐次補助事業等により防火水槽の設置に努めてきた。
また、火災を起さないことが最も肝要であるが、不幸にして火災が発生した時の初期消火も極めて大切である。消火栓は消火器と共にこの初期消火に威力を発揮する。
町内の消火栓の位置について示すと表7―16、表7―17のとおりである。なお、防火水槽の設置場所及び消火栓の位置についてはできるだけ具体的に記したので、普段から充分確認しておき、非常のとき迅速に使用されることが望まれる。
町消防団は、逐次施設及び機械器具の装備の充実を図り、消火技能の向上並びに火災予防の啓蒙に努めてきた。
町消防団としての表彰受賞及び消防関係叙勲者を示すと表7―20、21のとおりである。
表7-15 防火水槽の設置状況 |
表7-16 町内消火栓位置表 |
表7-17 町営簡易水道等による消火栓位置表 |
図7-1 車両走行経路の所要時間図 |
表7-18 婦人防火クラブ結成状況 |
表7-19 少年防火クラブ結成状況 |
表7-20 消防団の受賞 |
表7-21 消防関係叙勲者 |