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中山町誌

第一節 子供の遊び

 子供は、ほとんど遊び道具のなかった昔から、明治・大正と自分達で自然の中より遊びを見つけだして工夫し、上手に楽しく遊んでいた。そして子供自身の想像力を高め、仲間をまとめるガキ大将を中心にして、時には野原で、川原で、木の上で遊び、また動物・植物をとって遊んでいた。子供は遊びが生活であり、遊びを通して学び、成長していったものである。
 最近の子供達は、家庭での学習とテレビ、ファミコン等に明け暮れ、自然とかかわりのある遊びや、伝承的な遊びはあまりみられない。刃物や鋸の扱い方を知らない子供ができつつある。
 ここでは昭和三〇年頃まで(あまり遊び道具のなかった頃までの)、先輩に教えられたり自分で工夫をして竹・木・草の葉などから作った道具を使った遊びを取り上げてみることにした。
 この他、春夏秋に野山で虫を取り、野生の果実、花、野草などを摘んだり食べたりして遊んだ。
 虫取りは、ほたる狩、蝉取り、甲虫取り、バッタ取り、こおろぎ・すずむし・とんぼ・ちょうちょう取り、などである。
 草花は、茅萱花、いたどり、すいじん、椿(花の蜜をすう)、ユスラ、シャシャブ、小梅、さくらんぼ、いちご(野いちご、草いちご、黄いちご、くわいちご)、山もも、川いちじく、なつめ、ざくろ、しい、あけび、山ぶどう、えのみ、てんぽなし、にっけ、などである。

表8-1 子どもの遊び①

表8-1 子どもの遊び①


表8-1 子どもの遊び②

表8-1 子どもの遊び②