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久万町誌

3 疾 病

 明治時代及び、それ以前には病気に対する診断の種類も少なく、ロウガイとかシャク等が現在残っている病名に過ぎない。父二峰村の記録によると、明治末期でも一一種類があるに過ぎない。現在では久万町が昭和三六年四月から一二月までの九か月間を調査した結果は、次の表にみるように、四〇に近い病名が列挙されていて、各病に対する件数、それに要した点数、一件当たりに要する治療日数や、その点数が明らかとなっている。表には、件数の多い順位を一〇番まで記したが、注目されるところは、近ごろ、事故による外傷患者の死亡が多くなり、年々増加している。
 また、不治の病とされて、二~三年、長い時は一〇年も患っていた結核の病も、わずかに一件当たり八日で治癒している。ただ精神的な病気は長くかかっているようである。
 また、久万町死因別死亡者の推移からみて、急性新生物(がん)による死亡と、心臓、血管等による死亡が年々首位を占めている。

疾病順位と件数と点数(昭和36年4月~12月)

疾病順位と件数と点数(昭和36年4月~12月)


久万町死因別死亡者の推移

久万町死因別死亡者の推移


疾病別分類別対比(国民健康保険)(昭和36年4月~12月)

疾病別分類別対比(国民健康保険)(昭和36年4月~12月)