データベース『えひめの記憶』
美川村二十年誌
八、土地改良区
土地改良事業を実施する場合の事業主体については前記土地改良事業のところで述べたので省略し、ここでは村内の四つの土地改良区についてこの組合が実施した事業の概要を記すことにする。
昭和三三年頃から久万町を始めとして上浮穴地方に開田ブームが興った。この頃は米の増産期も過ぎていたので開田事業には補助金がなく、公庫融資を受けてこの事業を行うことにした。そのためには土地改良区を設立するのが適当で、その他の事業主体で実施する場合は公庫の資金を一たん農協に貸付け、農協からの転貸となるため、農協の議決・同意を必要とした。美川村の場合、つづら川土地改良区は水路舗装のために、その外の三つの土地改良区は開田のために設立したもので、その事業費は合せて八、〇〇〇余万円となった。それらの事業概要は別表の通りである。