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美川村二十年誌

三、住生活

 各家屋の屋根は「茅」を用いてふき、水利とか、風水害の時などを考えて条件のよい場所を選んで建てられた。便所や風呂場は家の外に建てられているが、これは便所の臭気や風呂場の火の用心からであろう。しかし、風呂場は家毎には建てられず、近所のもらい風呂をしていた家が多かった。
 家を建てる材は豊富であったため、家屋は大型のものが多く、柱も五寸五分角、それに尺から尺一寸角のケヤキの大黒柱を用いた家が多い。世の進歩につれて、茅ぶきからしだいに瓦に変っていった。
 第二次大戦後は、特に通風や採光を考えた近代的な家が建てられるようになった。