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新居浜市

藤田新治(1876~1954)

 明治9年8月7日、新居浜市郷元西条藩の剣道師範藤田吾郎の長男として生まれ、幼少の頃より父祖伝来の岡城館において、父吾郎に就いて剣道を修め、後岡山市旧池田藩の経営する閑谷中学校を経て、京都同志社大学に学び、卒業後上京、在京の有名剣士について剣道を深く究め、帰郷後東浜産塩株式会社社長に就任、地元産業の振興に努め、かたわら岡城館館長として父祖の道場を継ぎ、剣道を教えて地方青少年の指導育成に尽し、剣道教士の称号を授与された。たまたま紀元2600年記念に際し、昭和15年6月18日宮内省済寧館に於て天覧試合に出場の光栄に浴した。かくして広く剣道の振興に力を注ぎ、殊に青少年の体育向上と精神教育に心魂を打ちこみ、道義の高揚に努め、多くの逸材を世に送った。一方地方産業の振興に努力し、民生の安定に尽したことにより地方の人々から敬仰された。よって昭和49年10月門人たちの創意に依り、岡城館内に胸像が建立されるにいたった。(『新居浜市史』より)

【追記】
 平成22年、藤田家17代当主藤田吾郎氏が本家屋敷を新居浜市に寄贈。岡城館歴史公園として整備され、市民に活用されている。

①藤田家住居Ⅰ

①藤田家住居Ⅰ

新居浜市楠崎1丁目8(岡城館歴史公園)

②藤田家住居Ⅱ

②藤田家住居Ⅱ

新居浜市楠崎1丁目8(岡城館歴史公園)

③岡城館

③岡城館

新居浜市楠崎1丁目8(岡城館歴史公園、建物の中に氏の胸像がある)

④岡城館歴史公園

④岡城館歴史公園

新居浜市楠崎1丁目8(岡城館歴史公園)

⑤岡城館歴史公園解説板

⑤岡城館歴史公園解説板

新居浜市楠崎1丁目8(岡城館歴史公園)