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身近な「地域のたからもの」発見-県民のための地域学入門-(平成22年度)

(3)統計資料の入手と活用

 地域調査を実施するにあたっては、調査対象地域の人口の動向や産業構成など、地域の現状を客観的にとらえることが必要です。そのため、調査を進める中で、調査テーマや調査項目に関係する統計資料を探し出し、分析することが重要となります。統計を分析するときには、単年度のデータだけでは特徴や変化、課題などを見分けることが難しいので、ある程度の期間のデータを入手し、表やグラフにして分析しましょう。その際に、近隣地域の同一データと比較することができれば、調査対象地域の特徴が一層よくわかります。
 人口や産業などの基本的な統計資料は、各市町で作成している「○○市(町)統計書」に載っています。市(町)統計書は、市役所や町役場で見ることができ、地元の市(町)立図書館でも閲覧できます。基本的な統計資料であれば、各市町のホームページに掲載されていることもあります。県全体の統計資料が必要な場合は、県が発行している『愛媛県統計年鑑』などを参考にするとよいでしょう。また、県や市町に関する基本的な統計は「愛媛県統計情報データベース」のホームページでも見ることができます。国勢調査など国の統計については、総務省統計局のホームページからダウンロードすることができます。もし、探している統計資料が見つからない場合は、図書館のレファレンス・サービスを利用するのもよいでしょう。
 統計資料を活用する場合は、何年に実施されたどのような調査結果に基づくものかを必ず把握し、資料の出典を記録しておきます。