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柳谷村誌

三 青年学校

 農業補習学校(学科中心)、青年訓練所(教練中心)併設による、義務教育終了者教育は、年を追ってその充実と成果を収めてきた。昭和六年、満洲事変を転機として、わが国の大陸志向の国策は一挙に壮丁青年の教育の充実を必要とするに至った。
 昭和一〇年四月一日、実業補習学校規程と青年訓練所令を統合して青年学校令を制定公布した。一九歳までの男子青年に対して修学義務を課して、小学校終了後更に七か年間の修学を義務づけたのである。
 同令第一条(目的)に、「男女青年ニ対シ其ノ心身ヲ鍛錬シ徳性ヲ涵養スルト共ニ、職業及実際生活ニ須要ナル知識技能ヲ授ケ、以テ国民タルノ資質ヲ向上セシムルヲ目的トス」と、明示、教育課程は、普通科(男女共二か年)、本科(男子五年女子三年)、研究科(一年以上)とした。教授及び訓練科目については、普通科は、修身公民科、普通学科、職業科、体操科に、女子は、家事裁縫科を加え、男女共年間二一○時間以上、本科は、修身公民科、普通学科職業科に、男子教練科(七〇時以上)、女子家事裁縫科、体操科を加え、併せて年間二八〇時間とした。研究科については、本科に準ずると規定した。
 昭和一四年四月二六日、未就学者が三分の一に及ぶ過去三か年の実績にかんがみ、「年令満一二歳ヲ超エ、満十九歳ニ至ル迄ノ男子ハ其ノ保護者ニ於テ之ヲ青年学校ニ就学セシメ義務課程ヲ履修セシムルコトヲ要ス」と令を改正し、昭和一六年四月、教育成果の充実整備のため一部昼間制とした。わが村における青年学校経営大要は、図表 柳谷浦青年学校一覧のとおりである。

柳谷村青年学校一覧 1

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柳谷村青年学校一覧 2

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