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八幡浜市

西山禾山(1837~1917)

 天保8年~大正6年(1837~1917)八幡浜大法寺(臨済宗)出身の傑僧。天保8年西宇和郡穴井浦(現八幡浜市穴井)に生まれる。 13歳で大法寺に入り,禅鉄,のち師の継嗣となって西山姓を名乗る。 18歳のとき佐伯(大分県)養賢寺に留錫,帰郷して上甲振洋に儒学を学び,宇和島大隆寺の晦巌・韜谷に教えを受けること10年に及んだ。さらに,筑後・美濃を遊歴,京都相国寺独園に学び,妙心寺越渓に印可を受けた。こうし,36歳のとき帰郷して大法寺に嗣席したが,明治14年9月大法寺炎上にあい,全身火傷を負って奮闘,人々は「焼け和尚」と呼んだ。その後各国をめぐって同41年帰郷,退休軒に隠栖してここで大正6年没した。 80歳。この間育成した門弟の中から多くの逸材を輩出,弟子の一人平櫛田中の作になる木彫「禾山笑」は有名である。著作に『金鞭指街』がある。(『愛媛県史 人物』より)


①禾山和尚碑

①禾山和尚碑

八幡浜市134(大法寺)

②西山禾山退休軒

②西山禾山退休軒

八幡浜市134(大法寺)