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わがふるさとと愛媛学Ⅱ ~平成6年度 愛媛学セミナー集録~

□提言、紙のまちの未来展望(菰田 邦夫)

 菰田でございます。よろしくお願いします。私は、日本酒を造っている蔵元でございまして、併せて紙の加工事業をやっておりますので、言わば二足のわらじを履いているものでございます。
 私は、お酒とか焼物が好きで、全国の窯元を200か所ほど回りました。そういうフィールドワークが好きなものですから、あちこち見学した際に、紙の里や紙漉きも何か所か見に行きましたし、博物館も少し見て参りました。
 私も紙屋の一部でありますけれども、紙の専門家というわけではありませんから、紙のことを本当に意識して勉強したことがなかったので、本日の発表も最初はちょっと二の足を踏んだんですけれども、別の視点からやる人もいるんだということで、いいチャンスをいただいたなと思い、にわか勉強をさせていただきました。
 そこで、私は、紙文化の視点ということを設定しまして、お話をさせていただいたらと思っております。