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わがふるさとと愛媛学Ⅳ ~平成8年度 愛媛学セミナー集録~

◇日本一のおいしい水

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 私が住んでいる地区にある嘉母(かも)神社境内の手洗い水です。この水が、1994年(平成6年)と95年度、岐阜県で行われた全国おいしい水大会で第1位に選ばれました。

写真6
 手洗い水の上に、「西條打抜音頭」の文句が書いてあります。「伊予の西条はドンコイショ、ご城下町かよドンコイショ。」と親方が歌うと、その他の者が同じ文句で合いの手を入れ、打ち抜く作業の調子をとっていきます。
 水の化学的成分については、詳しくは触れませんが、日本人向きの「おいしい水」というのは、水が新鮮で、水温は約14℃とやや低め。洗濯の泡立ちがよく、肌に優しく、お茶に飲んでおいしいということであろうと思います。
 西条の水の硬度(含まれているミネラルの量)は約45度で、軟水のうちではちょうど中くらいの度合いです。同じように硬度が低いものとしては、四万十川の水の約14度。それから六甲の水が83度です。市販されている水にフランスから輸入されているエビアンというのがありますが、これは硬度が293度です。このような硬度が高い水を硬水というわけです。外国の生水は飲むなと言いますが、硬度が高い水は、下痢を起こしやすい性質があるからです。