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中山町誌

三、 旧町村の国民健康保険

 旧中山町、佐礼谷村ともに、昭和一六年四月より組合立として事業を開始したが、旧中山町は昭和二二年事業を廃止した。旧佐礼谷村は事業を継続し昭和二三年一一月国民健康保険条例を制定し、組合営であった事業を村営とした。

 議案第四五号
   国民健康保険村営に関する件
 昭和二三年七月一日改正による国民健康保険法第二条に依り現在経営中の国民健康保険組合は之を村営となさんとす
  但し診療所及び事務室等は現在のままとし経理は村会計の特別会計となすものとす
         昭和二三年一一月二六日(同日原案可決)

 国民健康保険運営協議会委員として被保険者代表八人、医師一人、公益代表八人とし、「療養の給付、助産の給付、保育上の手当」を保険給付とし、保険施設活動には保健婦を設置し、伝染病、寄生虫病その他の疾病予防、健康診断、母性及び乳幼児の保護」等を定めている。昭和二四年の佐礼谷村国民健康保険特別会計歳入歳出予算は、(当初)一一二万八七八円であった。

 佐礼谷診療所
 無医村解消のため、昭和二三年一〇月三〇日、佐礼谷国保組合立として隔離病舎を改築し、診療所を設置し佐礼谷村国民健康保険直営診療所として運営された。
 昭和三〇年(一九五五年)二月一日、旧中山町、佐礼谷村合併以降は、中山町国民健康保険規約を定めて、旧佐礼谷村の範囲で国民健康保険事業を続け、同三一年四月一日からは、中山町国民健康保険条例によって運営されることになった。